2016/1/22

生徒の自発的な活動を促す生徒会活動

生徒会担当 中根加奈恵

 生徒会を担当させていただき6年目となります。
 本校は中高一貫校ですので、生徒会もひとつのものと考え、高校生から生徒会長を選出し、中学・高校ともに副会長を出すとともに、各委員会も高校生が委員長を務め、中学生が副委員長を務めています。生徒会の仕事は多岐にわたり、学校内のことから、対外的なことまで生徒に関わること全般に対応しています。
 生徒会活動を通じて目標としていることは、「生徒が自発的に動き、生徒が学校をつくっていく」ことです。子どもたちはたくさんのアイデアを持っています。しかし、学校という枠組みの中で最初から「これは今までやったことがないから」とか、「これは先生に却下されるようなことだから」などそのアイデアを封印してしまっていることが多くあります。その概念を外し、チャレンジしてみようという思いを作るのも私の最初の仕事です。生徒会のメンバーが提案書を書いて私に持ってきます。もちろん物理的、時間的、金銭的に難しいなと思うところもありますが、生徒目線に立ち、議論します。こちらが納得できるよう質問し、相手に理解してもらえる提案になるまで話します。そうしてできた提案書を学校に提出し、認められたときの生徒の表情を見ると、もう生徒会はやめられません。歴代の生徒会も、様々な企画をし、生徒主体の活動を増やしてきました。

eco1グランプリ中部大会で発表
eco1グランプリ中部大会で発表
楽しい行事を次々と企画
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イベントを盛り上げます
イベントを盛り上げます

 生徒会の歴史は学校と歩んできた歴史でもあります。全寮制の時代は寮役員が学校でも中心的な役割を担ってくれていました。通学生が導入される平成8年の4年前、生徒会を改革し、より生徒会活動が生徒自身で作り上げていけるようにと、当時の野辺忠郎校長がアメリカやイギリスの寮のある私立学校であるパブリックスクールに生徒会担当の教員を派遣し、そこで学んだことをもとに代議員会、委員会、生徒会会則などを整備し、現在の生徒会の形ができました。外国のパブリックスクールでは、その国のリーダーを輩出しているケースが多く、生徒の自治が重んじられ、校長室の隣に生徒会長室が用意されている学校もあったそうです。廣池学園創立者である廣池千九郎も学校を作る際にモデルにしたと聞いています。
 現在、生徒会では日々の学校生活に関わる委員会活動のほかに、学校内では「入学式の歓迎のあいさつ」「新入生歓迎会」「麗明祭(文化祭)」「芸術鑑賞会」「陸上競技会」「レクリエーション」「クリスマスイルミネーション」「3年生を送る会」「卒業式の記念会食イベント」などの活動を行っています。対外的な活動としては「土岐川清掃活動」「MSリーダーズ街頭活動」「瑞浪市長と語る会」「海外姉妹校との交流企画」「瑞浪市民会議への参加」「テレビ会議で外国の生徒との情報交換」などを行っています。今年はイオン主催のエコワングランプリに「食堂の残飯ゼロ活動」について応募し、中部大会で発表させていただく機会も得ることができました。
 生徒会活動では、組織や人を動かす難しさを学ぶほかに、普通の学校生活では経験することのできない自ら作り出す経験をすることができます。大人がついつい口を出してしまいそうになる部分をぐっとこらえ、ヒントを与えつつ、期限までに形にしていく。社会に出てもこの経験は宝になります。日本人は自分の意見を伝えることが苦手ですが、今の世の中はグローバル社会です。学校の教えにも「国際的日本人たれ」というものがあります。リーダーの資質を持っている子どもたちは多くいます。生徒会活動を通じて、生徒の自発的な要素を伸ばし、巣立っていってもらいたいと願っています。

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