2015/2/23

麗澤の思いを継承

事務課主管 今井 収

 早いもので今年で定年を迎えることになりました。定時制に入学してから、今年でちょうど50年になります。振り返るとあっという間だった様な気がします。皆様方には大変お世話になりました。日々、先生方の至誠あふれるお姿を拝見させていただいて大変感動し、私も負けてはおられないと思い、勇気を振り絞って頑張ってきました。そして、学園生活を送って行く中、ほんの少しだけ大切なことに気づくことが出来ました。そのことについて少しお話したいと思います。
 この学校を創立された法学博士広池千九郎は、道徳科学・モラルサイエンスいう学問を提唱されました。いわゆる人間総合学です。その教えの中に「伝統報恩・人心開発救済・自我没却・義務先行」の4つの教えがあります。その教えの中の「義務先行」という意味を、私は与えられた行いをすることだと思っていました。しかし時が経つに従い、そうではないことに気が付きました。それは、「義務」とは幸せ、「先」とは先に、「行」とは与えるという意味があることに気が付きました。道徳的義務先行とは、「幸せを先に与える」という解釈もできるのかなと思います。
 そこで私はこんな詩を作りました。「今自分は幸せですか、もし自分が幸せでないと思うならばそれは人様に幸せを与えてこなかったから、幸せの源はあたえることから」それに気づいて以来、私はまず先に人様に幸せを与えようと考えて実行して参りました。
 そんな折『ツキを呼ぶ魔法のことば』という本を、谷渕篤孝部長(事務部)からいただきました。その中に「有り難うございますという言葉を口に出して行ない、特につらい時こそ実行してください。」というようなことが書かれてありました。それを行うと奇跡が起こりますという本でした。私は、そんなことで奇跡が起こるならやってみようと思い実行してみました。今まで何かあると不平不満ばかり言っていた私が有り難うございますと言うように心がけるようにして1年ほど経った頃、もう一度、モラロジー関係の本を読み返してみたところ、何か初めて、すーっと道徳心が入ってくる感じがありました。どうしてだろうと思いました。私は今まで長い間、自分中心的な心が働いて、道徳心が入る余裕などなかったのです。しかし「有り難うございます」を続けたおかげで、自分中心的な心が少なくなり、おかげさまで相手の気持ちを受け入れる心が多くなってきたことに気が付きました。「感謝の心が多くなればなるほど道徳心が増える」のです。
 これからも、「有り難うございます」という感謝の心を忘れず皆と仲良く、楽しい人生を送って行きたいと思っています。長い間本当にお世話になり有難うございました。

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