2014/9/30

本校の高円宮杯の歴史

英語科 深澤 了

 高円宮杯全日本中学校英語弁論大会とはどのような大会かというと、日本で最大の英語弁論大会であり、格式、品格、内容、歴史のどれをとってもこれに勝る大会はありません。全国から151人の精鋭がこの大会に集い、予選と決勝を合わせて3日間競います。出場者の英語のレベルは言うに及ばず、弁論の内容は生徒の個性がそのまま表れていて、参加した生徒が実際に経験したことを通して学んだことや心に残ったことなどを英語で伝える大会です。どれほど優れていても、大人によって手が加えられたと思しきものや、言わされた感があるようなものは評価されません。
 本校からは過去20年間に12回全国大会に出場しましたが、平成9年から平成14年には6年連続で大会に出場することができました。また、平成18年には小林徳香さんが全国大会で3位になり、高円宮妃殿下から直接表彰をうけました。平成20年には、平成10年からの10年間に本校から7人の岐阜県代表を出したことで、指導者として表彰を受けるという名誉に浴しました。妃殿下と他の表彰者と共に記念写真を撮っていただきましたが、我が家の宝物となりました。

 私が英語弁論に携わったのは教員生活1年目からで、今年で36年となります。しかし、スピーチに本格的に関わり始めたのは麗澤瑞浪中学校が設立されたことがきっかけでした。真新しい麗澤瑞浪中学校の設立に何か貢献したいとの思いからでした。当初は、高円宮杯の存在を知らずに、県内のある私立学校主催の弁論大会に参加し、10年間に6回優勝者を出すことができました。しかし、11年目にこの大会が終了してしまい、次なる大会を模索していたのが、高円宮杯との出会いでした。
 高円宮杯参加第1回目にいきなり全国大会に出場できることになりましたが、この大会がどれほど名誉あることなのかも知らずに参加しましたので、高円宮殿下、妃殿下とのレセプションも全てお断りしてしまいました。当時、全寮制であった寮の門限ばかりを気にして帰った覚えがあります。しかし、2回目の出場時に初めてレセプションに出席させていただき、場所は帝国ホテルの孔雀の間、読売のオーケストラの演奏をバックに日本の経済界のトップ、英語教育の著名な学者、アメリカ大使などが参加されていることに驚かされました。この時に初めて、高円宮杯のレベルはもちろん、本当の意味で大会の凄さが理解できました。ちなみに第51回大会では、天皇皇后両陛下がご臨席されて、大変感激したことを覚えています。

 この大会への私の原動力はもう1つあります。それは本校の生徒に、素晴らしい人間に出会って欲しいとの思いです。1つの県から3名(都道府は5名)しか出場できませんので、参加する生徒たちの英語の実力の高さを知るばかりでなく、人間的にも魅力あふれる人間に出会える機会を持って欲しいのです。大会中はこの優秀な生徒たちと思う存分交流し、視野を目一杯広げる絶好の機会となります。過去の出場者は、皆東京での数日間は中学最高の思い出の一つとなったと語ってくれました。
 さて、私に残された教師としての時間は、あと2年半となりました。1人でも多く高円宮杯中学弁論大会の素晴らしさを体感し、自分を大きく磨く機会となればと思い、力を注いでいきます。
 最後になりましたが、これまで多くの生徒たちを地区大会に送り出し、且つ全国大会にも参加できましたことは、歴代のALTの先生方、とくにDavid Rawn先生には多大な貢献をしていただいたことを明記したいと思います。ありがとうございました。

ホームへ先頭へ前へ戻る